Mipoの旅して♡Korea

留学経験者Mipoによる楽しい韓国旅行講座♪初めての方にも分かりやすくお届け☆

韓国旅行でイラッ!韓国人の接客態度に隠された悲しいワケとは。

このブログの大好評企画(?)

韓国あるあるシリーズ」

 

今回は、初めての韓国旅行で驚いてしまう人も多いこの問題。

韓国人の接客についてのお話。

今回は実際受けたビックリ体験談やその理由にまで迫ってみたいと思います!

 

 

今までビックリした韓国人の接客態度

日本人って基本真面目ですよね。

日本ではどのお店に入っても丁寧な接客を受けられるし、私も接客業をたくさん経験してきましたが、研修などでかなり厳しく指導を受けました。

日本の接客業はかなり厳しく指導されるから、接客も比較的ちゃんとしています。

そりゃ日本人全員が全員ではないけども。

 

そんな日本人が、日本の感覚で韓国のお店に入るとびっくりしたり、時にはイラッとしてしまうことが多いです。

 

そこでまず、私が実際に受けた韓国人のびっくり接客をまとめてみようと思います。

 

①店でスマホは当たり前

これめちゃくちゃ多い。

コンビニやカフェに入ると、カウンターの片隅でスマホをいじいじ。

別に隠れるそぶりも、悪びれる様子も全くなく、当たり前のようにいじっている。

客が入ってきていることにも気づかないほどゲームに夢中な店員もいるほど。

日本ではありえない光景なので、初めて韓国へ行ったときにびっくりした人も多いのでは?

 

②客より従業員ファースト

さっきのスマホの話もここにつながりますよね。

明らかに「客 < スマホ」になっちゃってる。

もう一つ驚いた体験が…。

ある日、食堂でご飯を食べていた私。

ランチも終わりの時間帯で、お客さんが少なくなった頃…。

店の一角でおばちゃんたちがまかないを食べ始める。

客がいるのに堂々と見えるところでまかないを食うのもどうかと思ったけど…

ビックリしたのはこの後。

セルフの水を取りに行ったんすが、給水機にコップを置こうとしたその瞬間。

思いっきり割り込んでコップを置いた店のおばちゃん。(笑)

「え??」

一瞬何が起こったか全く把握できず。

 

それもそのはず、私がコップを置くまであとほんの数センチ程の距離!!!

その数センチの隙間をぬっておばちゃんは割り込んだのであります。

そして、例のごとく悪びれる様子は全くない。

さすがにイラッとしましたが、

「私、お客なんですけど???」

と言いたい気持ちを抑え、モヤモヤした気持ちでプルコギを完食したのでした。

 

「お客様は神様なんです!!!」とは言いませんし、言いたくもないですが。

でも「お客様はお客様」であって「従業員 > お客様」になることはないと思うんですよね。

接客業が長い私がこの感覚に慣れるまで、かなり時間がかかった気がします。

みなさんもこんな経験ないでしょうか???

 

 

③「ながら」接客

これはたまに日本でもイラッとするやつ。

地元のスーパーで急いでいるときに、パートのおばちゃん同士がおしゃべりしながらノロノロとレジ打ち…。この時はさすがに言いましたけど。

 

韓国でも、しゃべりながらやスマホを見ながらなど「ながら接客」が横行しています。

私が一番驚いたのは、空港で受けた「ながら接客」。

韓国から日本へ帰る際、ある航空会社のカウンターでチェックインをしていた時。

パスポートを受け取ったキレイなお姉さん風の韓国人スタッフがパソコンをパチパチ叩いて手続きをしていると…。

 

おもむろにパソコンの横にあったアメリカーノをゴクゴク。

「パチパチパチ…」(ゴクゴク)

「パチパチパチパチ…」(ゴクゴク)

おお。2回飲んだぞ。

てゆーか、そのゴクゴクは私の手続きが終わってからでも良くないか?笑

と思いながらお姉さんを最後までガン見していたのでした。

 

この頃には韓国人の接客にも慣れていたので、最初ほどのショックはなかったですけど…。

さすがに空港のスタッフはちゃんと教育されていると思っていたのでちょっとびっくりしました(笑)

 

 

④とにかく早くさばきたい

ここからの3つは名づけて「とにかくシリーズ」!(笑)

韓国の食堂には「とにかく早くさばきたい」人が多い。

 

留学中、学校近所の食堂はランチになるといつも学生の行列ができてました。

安くておいしいから学生に人気だったんですよね。

私もいつも並んでいたんですが、通される席はいつも「片付けされていない食器山積みの席」(笑)

最初は「え?ここ???」って戸惑っていましたが、長く滞在しているとどうやらこのシステムはここの店だけではないことに気づく。

荷物も置けないし何より汚くて自分が嫌なので、最終的には店のおばちゃんが片づけるより先に自分が片づけるようになってました…(笑)

いろいろ考えた結果。

「店に行列ができる→時間がない人は他の店へ流れてしまう→売り上げ落ちる」

とにかくこのループを避けたかったんだと思う。だから、

 

「店に行列ができる→席が空いたらまず客を通す→行列が短くなる→これくらいなら待てると思わせる→客を逃がさない→売り上げアップ」

こういう思考回路が「とにかく早くさばきたい」につながったんじゃないかと推理する。

 

 

⑤とにかくめげない

これは、観光地に多い接客。特に明洞はヒドイですね…。

まず店の外での声かけ。

「おねーさん!パックあげるよー

最初は純粋にパックをくれるだけだと思って、やったー♡と軽い気持ちで近づくわけですよ。

そしたら手に持ってたパックをおもむろに買い物カゴに入れて差し出してくる。

「はい、中見てってね〜」

(わーやられたー。)

仕方なく店内に入る…。

「何かお探しですかぁ〜?」

と近づいてくる店員のお姉さん。

「いや、見てるだけです。」

ここで買ってなるものかと冷たく言い放つ。

とりあえずパックでも見とくかーと買う気もなくウロウロしてたら…何か人の気配。

 

なんとお姉さんが、入り口からずーーーっと私の横にビッタリついて歩いていたのです。

 

(え、これ何かのホラーかな?)

お姉さんをチラ見したら目が合ってしまった。

 

「これ、すごく良いんですよぉ〜♡」

私が見ていたものとは全く違う高い商品を指差して話し始めるお姉さん。

 

「いや、結構です。」

と言ってパックごと買い物カゴを返して店を出たのでした。

 

「タダほど高いものはないなぁ。」と心底思った瞬間であります。

観光地での接客はとにかくしつこい!めげない!あきらめない!

気の弱い人、断るのが苦手な人は要注意!!!

 

 

⑥とにかく感情を隠せない

これに関してはもう普段の生活の延長だと思うのですが…。

韓国の人って感情表現が豊かで、喜怒哀楽がハッキリしてます。

相手が家族だろうが、友人だろうが、お客様であろうが同じなのです。

 

これはスカイプで韓国語を習っていた時のお話。

若い韓国人の先生だったのですが

機嫌のいい時と悪い時の差が激しすぎて…。

疲れてたり、彼氏と喧嘩した日だったりすると、全く話さない。

話を振っても返ってこない(笑)

(こっちはお金払ってるんですが…。)

 

また、留学初期まだ韓国語もあまりできない頃。

お店でたどたどしい韓国語を使って探している商品を尋ねてみたら、あきらかに面倒くさい顔されたり。

 

韓国人は自分の感情を隠せないというか、隠さない人が多い印象。

日本人は逆に感情を隠しすぎて本当の気持ちがわからなかったりしますし。

表では良いこと言いながら、陰口いう人も多かったり。

逆に韓国人は裏表がなく正直!ということですよね。

 

 

こんな接客をしてしまう悲しいワケ。

韓国で実際に受けたビックリな接客についてお話しましたが、全員が全員こういう接客をしているわけではもちろんありません。

きちんと教育されているお店もありますよ♪

しかし、実際にこのような接客をしてしまう人が多い理由を考えた結果、下記の3つの答えにたどり着きました。

 

①みんなやってるから

これは日本人も同じでないでしょうか。

みんなやってるからいいや~的な。

そもそも上司がそうやって育っているから、その背中を見て育つ部下が同じようになるのは当たり前。

正す人がいなければ、良くなるわけがないのです。

教育がしっかりしているところは、上がしっかりしているところです。

 

 

②直結する結果がすべて

韓国では、長い目で見た結果よりも直結する結果を重視している気がします。

極端に言えば…

接客がよく顧客サービスの良いお店を目指すよりも

単価を下げて客を集め、回転を早くして売り上げを上げる。

こういった考え方のお店が多いのではないかと思います。

ある程度、固定客が集まるようになったら単価を上げてみたり…。

とにかく早く売り上げに直結させたい!という気持ちをものすごく感じますね。

 

 

③最低賃金が低すぎる

 2018年頃、日本でも話題になっていた「最低賃金」問題。

韓国って日本と比べてめちゃくちゃ最低賃金が低かったんです。

私が留学していた2014年頃の最低賃金は日本円にすると約500円未満。

1時間働いて500円ももらえない。

もはや、最低賃金すらもらえない人も多かったらしいので、時給300円台とかで働いていた人も多かったのでは…。

 

意外とソウルの物価って高いんですよ。

コスメや食事など、観光するにあたっては安いものが多いんですけど。

野菜とか食品、生活用品が高い。

実際に生活してみると結構きつかったです。

だから、人並みに生活するには時給300円台のバイトじゃ厳しい。

バイトをいくつも掛け持ちしている学生も多かったそう。

 

時給300円台のバイトで、ビシビシ研修とかさせられて、お客様の立場に立った丁寧で満足のいくサービスを完璧に提供しなさい!

とか言われても割に合わないですよね。

1時間お客様にヘコヘコしまくって、もらえるお金が300円…。

やってらんねー。って思っちゃいますよね。

そういった理由で、テキトーな接客をするバイトが増え続けている。

…と、知り合いの韓国人の方が言っていました。

ちょっと納得。

 

韓国で2018年頃に大きな議論と混乱を巻き起こした最低賃金引上げ政策。

当時、韓国の最低賃金が一時なんと「1000円」近くまで跳ね上がったらしい。

そして労働者の満足度が上がるかと思いきや、大規模なデモが起こったそう。

 

「バイトの時間を半分以下にさせられ、給料が下がった」

「真夏にエアコンもつけずに働かされている」

「リストラされた」

 

賃金を払えない雇い主たちが結局労働者を苦しめてしまうことに。

政府が最低賃金を急激に引き上げたことで雇用主たちも苦しんでいたんでしょう。

その結果、雇用率が減少し失業率が上がるという悪循環を生み、現在も世界的に語り継がれている「文政権の大失策」となってしまったんですよね…。

 

少し話は逸れましたが。

韓国人の接客態度の裏には、こういった様々な要因があるのです。

色々と知ってしまうと、一概に彼らを責める気をなくしてしまう単純な私。

 

みなさんも、旅行で不快な思いをしたりイラッとしてしまう場面に遭遇した時は、一度このことを思い返してみてください。

少し、彼らを許せる気持ちになるかもしれません。